古代から、都から遠く離れた四国は辺地(へじ・へぢ)と呼ばれていました。
平安時代頃には修験者の修行の道であり、讃岐国に生れた若き日の空海もその一人であったといわれています。 空海の入定後、修行僧らが大師の足跡を辿って遍歴の旅を始めました。これが四国遍路の原型とされます。
時代がたつにつれ、空海ゆかりの地に加え、修験道の修行地や足摺岬のような補陀洛渡海(補陀洛山寺#補陀洛渡海)の出発点となった地などが加わり、 四国全体を修行の場とみなすような修行を、修行僧や修験者が実行しました。また、西行の白峰御陵(白峰寺)の参拝、弘法大師遺蹟巡礼や、一遍の影響もあるといわれています。室町時代には僧侶の遍路が盛んになりました。
現代におきましては、従来の信仰に基づくものや、現世・来世利益を期待する巡礼者も引き続き大勢いますが、 1990年代後半からは信仰的な発心よりも、いわゆる自分探し、癒しとしての巡礼者が増えたといわれています。 一時期減ったといわれるすべての札所を徒歩で巡礼する歩き遍路も同じころから増えました。 また、バックパッカー的な感覚やトレッキングを楽しむ感覚で遍路をする者も増えたといわれています。今治明徳短期大学など、四国の大学・短期大学の中には歩き遍路を自分を見つめなおす機会ととらえ、教育課程に組み込んでいる学校もあります。
など
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近見二郎坊では、お遍路さんの為の巡礼用品を取り扱っております。
延命時の境内で販売しておりますので必要なものがございましたら、お揃えください。
ここでは巡礼用品の一部を紹介しております。
白装束に身を包んで、御袈裟を掛けて、すげ笠を被り、金剛杖をつくと正式な遍路姿になります。
お遍路さんが四国八十八ヶ所霊場を巡る代表的な巡礼方法を下記にご紹介しております。
また、遍路道の道しるべは順打ちのためもので、逆打ちの方が難しいとされています。
※順打ち、逆打ちに変わりなくお大師さまは常にそばにおられます。(同行二人)